2015年3月3日
白い歯に被せ終わったけど,歯肉に再びふくらみができて治らず来院された.根の治療にはたまに起こることがある.原因究明のため,通法のパノラマエックス線写真やデンタルX線写真で診断し根尖付近になにやら病巣があることは推測された.本来なら,かぶせた歯を外して再度消毒するかもしくは病巣が大きければ抜歯も考えられる症例.抜歯ではないかと相談するも何とか一度は保存にトライすることに・・・.そこで,CTを用いて最終診断し,病巣は両方の歯に別個にありしかも連続していることが術前にわかった.手術で開窓すると最初は小さな病巣に見えるが内部に悪いところが広がっていた.歯科用顕微鏡下で徹底的に悪いところを除去した結果CTと同じ状態になる.設備としてのCT,歯科用マイクロ,そして外科処置の設備とともに経験・技術,何がなくとも,どれ一つ欠けてもダメだと痛感.本当に厳しい状態でした.当院では最新の設備と技術で皆様のお口の中の健康を守ってまいります.