2015年3月7日
まずは何でも覗いてみるところからはじめています.写真1枚目はのう胞摘出術中です.その骨内の欠損にマイクロミラーを入れて根の裏側を観察しています.やはり,道具は大切.大きいのがあれば小を兼ねるとはいきませんね.2枚目のインプラントのネック部が傷だらけなのもわかりますね.3枚目で歯の中はつるっと「ゆで卵」表面のようにつるりんと凸凹を残しちゃダメだし,4枚目はスケーラーのシャープニングにもこっそり覗いているのを見つけました(いいことですね).本格稼動にむけてとにかく何でも覗いています.
2015年3月6日
12月末に設置を報告していた歯科用顕微鏡,2月より治療に利用を開始しました.設置後いろいろ試してみて,必要な備品等も次々とそろえ,少しずつ軌道に乗ってきております.都内,横浜などでマイクロエンドと呼ばれる治療,自費診療として導入している歯科医院増えています.当院でも導入してみてわかりましたが,これまでなぜ治らなかったり,再発したのか.いや,治ってたほうが不思議だということ.当院では現状,根管治療を行っている方に最低でも一度は採算度外視でこの,マイクロを用いて根管内の観察をしてできる限り,歯の内部をきれいにするようにしています.これだけでもきっと治療成績は格段に変わると思います.勘や手指の感覚に頼った治療,拡大のない目視だけの確認では到底太刀打ちできません.マイクロは4番ユニット,個室に配備されていますが,ドクター間での争奪戦激しいです.根管の治療薬の交換は260円とか400円です.それで,1時間治療しちゃあ,経営的にはダメなんでしょうね.いまのところ,がんばってその歯を残して,補綴(かぶせる歯)で,きれいな歯を入れて欲しいと思って奉仕中です.いつまで奉仕できるかは不明ですが・・・.しかし,いったん覗き始めると,きりがなくて,汚れが目視できると,そこでやめるってことができなくてついつい長時間粘ってしまうというのが,現実です.見えない,見ないほうが,楽だったかもしれない,なーんて,そのとおりなのでしょうが,私たちはもう,見てしまったので,次のステップへ向かうことにします.それまでの間は,皆様に奉仕させていただきます.
2015年3月6日
本当にお待たせしました.ごらんのように上あご全部の歯が一気に入りました.はじめの写真もアップしますが残ったのはこのうち3本だけです.人との会話が重要で,義歯では駄目なので,固定性をという相談で着手した症例.インプラントがなければ,義歯は避けられませんでした.
お待たせしたのは,プロビジョナルレストレーションという仮の歯の期間が予定より長くなったからです.インプラントはいまや,本当に早く骨にくっつく(骨性統合,オッセオインテグレーションといいます)ようになりました.しかし,骨にチタンのねじがくっついたから,それーといきなりこれだけ大型の補綴装置を入れたなら,歯ぐきの肉ってやつは,朝と晩でも変わるぐらいデリケートなやつなので,すぐに境目が露出してしまったりするので,審美性が大切な部位では歯茎の安定を待つのは重要です.ですから,いたずらに長くかかったわけではないのですが,患者様からすれば,早く早くと急く気持ちご理解いたします.しかし,その間も当院の前川歯科医師が丁寧にフォローしこの装置の完成まで,心を尽くして対応させていただきました.もちろんこれからの方が長いです.まずは,美しくなった口元を楽しむことからはじめてください.本当にきれいな口元になりましたが,それはまた後日にでもご紹介させていただきます.
2015年3月5日
10年前に作ったこの義歯は使えている.最近新しく作った義歯の方があわなくて使えないので診てほしいと来院されました.
専門医の立場からご説明しましょう,義歯の安定を図るには,「支持,維持,均衡」の3要素が重要です.患者様方はあの先生は上手い,あそこは下手よなどと,職人芸的に語るかも知れませんが,まず3要素を考慮した設計をするということが重要なのです.例をあげれば,てこ,シーソーの原理と一緒です.支点があって力点があって,作用点があってと力のバランス(かみ合わせでかかる力ね)をとってやることが大切です.さらに,歯肉は柔らかいんですが,その下にある骨は硬くて,場所によって出っ張っていたり,へこんでいたり,歯茎も厚いところ,薄いところがあるから,かみ合わせたときにその厚み(専門的には被圧変位性といいますが)に応じて義歯が均等に沈下すればよいのです.この均等沈下によって吸盤のように吸い付く封鎖が得られるようになるのです(ちょっと難しくてごめんなさい).ですから,かめない入れ歯の方を見ると・・・・今時なんですが,補綴学会という義歯の専門学会も警鐘を鳴らしていますが,クラスプと呼ばれるバネが見えるのがいや,下あごの内側を義歯が覆うのがいやという要望にのっとって作られたものだと思います.しかし,これは,先にあげた,力のバランスや均等沈下の原理からは逸脱しているので,見かけ優先で機能は・・・.もう一症例写真を出しますが,最近,ノンクラスプデンチャーというバネ省いてできますよ.というのがあまりにも横行しているように感じています.原理原則を守って設計すれば,ノンクラスプデンチャーも悪くはないかもしれないですけど・・・.でも補綴専門医としては大いに抵抗はありますが・・・.
しかも,自費診療でしょうから,結局,保険でやっても自費でやっても同じと患者様をがっかりさせてしまうと思うのです.義歯でお困りの方,補綴専門医の当院にご相談ください.保険の義歯と,設計の自由度が大きい金属床義歯ではまったく違う装着感が得られるし,安心してかめる義歯が作ることができます.もちろん保険の義歯でも材質や設計等に制限はありますが,原理原則を守って作ります.
2015年3月3日
白い歯に被せ終わったけど,歯肉に再びふくらみができて治らず来院された.根の治療にはたまに起こることがある.原因究明のため,通法のパノラマエックス線写真やデンタルX線写真で診断し根尖付近になにやら病巣があることは推測された.本来なら,かぶせた歯を外して再度消毒するかもしくは病巣が大きければ抜歯も考えられる症例.抜歯ではないかと相談するも何とか一度は保存にトライすることに・・・.そこで,CTを用いて最終診断し,病巣は両方の歯に別個にありしかも連続していることが術前にわかった.手術で開窓すると最初は小さな病巣に見えるが内部に悪いところが広がっていた.歯科用顕微鏡下で徹底的に悪いところを除去した結果CTと同じ状態になる.設備としてのCT,歯科用マイクロ,そして外科処置の設備とともに経験・技術,何がなくとも,どれ一つ欠けてもダメだと痛感.本当に厳しい状態でした.当院では最新の設備と技術で皆様のお口の中の健康を守ってまいります.
2015年3月1日
インプラントは手術ですから怖いという気持ち,ご察しいたします.そんな時,歯科麻酔医によって鎮静法でリラックスして手術を受けて頂くことが可能です.しかーし,今回ばかりは患者様と麻酔の先生と当院のスケジュールがどうにもあわず,全員の都合が合うのが,日曜日だけで,鎌田先生,渡辺衛生士にお手伝いいただき,日曜日に手術いたしました.ピンポイントにインプラントの位置を決めなければならない症例でした.両隣の歯が根の先で迫ってきてきていますので少しでもずれたらアウトですから.もちろんこれもガイド手術を併用しつつ,この後,骨を膨らませる造成術も併用しています.みんなのスケジュールを合わせていくのって本当に大変なんです.麻酔医の西田先生も当院の両名のスタッフも患者様のためならばの気持ちでいつも,本当にありがとう.おかげで,また,よい手術ができました.
2015年1月10日
安心安全インプラント治療のために,当院ではガイド手術を行っています.コンピュータで写真のように設計してインプラントポジションを決めるのですが,上の歯,横の歯,唇,ほっぺ,骨の硬い,軟らかいなど障害はたくさんあります.ですから,コンピュータでシュミレーションしたところにばっちり寸分の狂いなく決めるのは熟練医でも物理的に困難な場合も少なくありません.ですから,設計した通りのところにしか穴を開けられないようにする,ガイド手術が効果的です.写真のマウスピースの穴が,コンピュータと連動して設計したものです.最後のエックス線は別症例になりますが,ガイド手術をもちいれば,このように短時間で正確な手術ができ,術後の腫れ,出血も軽微となります.手術室に入る前に,手術のほとんどが完了していると考えても良いでしょう.インプラント手術は現場でする前に会議室で終わっているといってもいいかもしれません.なんかのパクリで・・・(笑).専用のコンピュータソフトウェアから外科キッド,そして設計のノウハウまで設備投資は大変ですが当院では完備しています.インプラント治療が広く普及して簡単だという風潮が流れてきていますが,決してそんなことはないと,専門医として警鐘を鳴らしたいと思います.皆様の体の一部を手術させていただくのですから,決して手抜きをしない,それが私の信条です.
2015年1月9日
冬の乾燥は風邪の大敵,当院でも「ごほ,ごほ」が多くて・・・・.加湿器は大容量で,PM2.5も除去する高性能です.右はダイソンのホット&クールこれから温風が出てくるなんて!!!入り口付近,人の出入りで空気が温まりにくいので,皆様この前で温まってください.
当院はユニット6台(オペ室含む),ドクター3~4名体制で臨んでおりますので,お待たせしたくないのですが,時々,ごめんなさい.
お一人おひとりの治療に集中するあまり,つい時間が超過することが・・・・.近くにはリビンやダイソー100均などお買い物エリアがあり,そわそわするところでしょうがしばし,お待ちください!!なんて・・・.
皆様が風邪をひきませんようにと祈りつつの導入です.
2014年8月12日
各ユニットには32型モニター完備です。当院では必ず、PICTと呼ばれる口腔内ペン型カメラで口腔内の中継を行い、ご自分の歯の状況を知ってもらってから、治療を開始します。
初診で来られた日には、まず、一人一人のデータをPCにインプットしてデータベースを作ります。ですから少しお時間はかかります。しかし、慌てて削ってもいいことはないです。
歯医者にいったら削られた、抜かれたとならないよう、診査、診断を大切にしています。
2014年8月8日
何年も、これを本業にしてまいりましたが、新規にオープンした歯科医院ではなかなか、これにかんしては開店休業です。安心、安全をモットーに、手術室も完備して、スタッフ配置も万全で手術に臨みます。片手間に隣で普通の歯の治療をしている中で行うインプラント手術ではありません。安心してご相談ください。