本日2020年4月17日全都道府県に対して緊急事態宣言が出されました。日常生活も数ヶ月前とは一変し、不安な日々をお過ごしのことと思います。
また、歯科医院における新型コロナウィルス関連のニュースにも神経をとがらせていることと思います。歯科医院に限らず、医療現場は、スタンダードプリコーションに基づいた診療をしています。
スタンダードプリコーションとは、標準的予防措置策とも呼ばれ、"感染症の有無に限らず、すべての患者様に対して普遍的に適応される予防策"のことをさします。その予防策では、全ての人の血液、傷のある皮膚、粘膜、汗を除くすべての体液に感染の可能性のがあると見なし準備をします。
当院ももちろん、スタッフ1人ひとりが医療従事者としての責任を持ち、常日頃からその予防策に則った診療を行っています。当院、MAデンタルクリニックが行なっている感染症予防対策をご紹介させていただきます。
お掃除や銀歯、入れ歯の調整の時などに、飛びちってしまう水や粉塵など、エアロゾルを吸い取ってくれる掃除機のような機械です。移動式の口腔外バキュームを用いている医院も多い昨今ですが、当院ではこの機械をすべての診療台毎、専用に固定設置しています。
また当院は口腔外バキュームやAEDなどの機材、歯科医師、歯科衛生士の人数、緊急時の対応などの厳しい施設基準をクリアした厚生労働省認可の「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」です。
当院ではユニット(診療台)間を広く開け、また全ての診療台に仕切りや扉をつけ個室形式にしてあります。市井の一般的な歯科医院の設計より約50㎝位広いスペースに設計してあります。これにより患者様のプライバシー保護はもちろん、院内感染の予防にもつながっています。今、話題のパーソナルディスタンスの考え方を従来より取り入れております。
開放できる窓や扉を開け、院内の空気がこもるのを防いでいます。院内にいらっしゃる皆様には肌寒い思いをさせて申し訳ございません。
また、待合室で患者様方が密集しないよう、椅子と椅子の間をあけ、ご到着の方からなるべく早く院内にご案内できるよう心掛けております。いずれも患者様のご協力あってこその対策になります。ご理解ご協力よろしくお願いいたします。
当院では最新の機器を導入し、皆様に安心して通院していただけるよう、器具の消毒滅菌に尽力しています。
診療台は一人ひとり治療毎にアルコールおよび次亜塩素酸で徹底的に拭き上げを行っています。
入り口には手指用消毒薬を設置しておりますので随時お使いください。コロナウィルス含め、ウイルスや細菌を確実に除菌します。
予備洗浄から乾燥、さらには熱消毒(93℃10分)も一台でやってくれる優れものです。これ一台で高水準の消毒効果が得られます。
この機械での消毒後、下記の滅菌器で滅菌をしています。
当院ではヨーロッパ規格で定められた3種類の基準のうち最も高水準の滅菌器を2台導入しています。昨年、スタッフの衛生士ともども滅菌士の資格を取得いたしました。それを機会に、汎用型のクラスNの使用をやめて、すべて高水準であるクラスBを用いた滅菌システムに変更して、皆様に使用する器具はすべてこれで滅菌しています。
こういった部分は普段、患者様には見えないところの設備投資だったり、院内の努力、コストで、皆様にわかっていただきにくいところですが、こういう状況になった時、やはり正解だったと胸を張って皆様に報告できます。
オペ室(クリーンルーム)には、クリーンエリアプラスという、清浄度クラス10000の安全で清潔な空間をスイッチひとつで作り出すことができる機械を天井に取り付けています。
普段は手術時などに使用しているこのお部屋ですが、こちらでの診療をご希望の患者様がいらっしゃいましたら、スタッフまでご相談ください。