2015年3月29日
最近は皆さん金の歯よりも白い歯の治療を希望されます.白い歯で美しく,口元のおしゃれいいと思います.
しかし,近頃ひとつ思うこと,何でもかんでも白い材料,白い材料となっていって,虫歯がきちんととりきれてない上にしろい詰め物がしてあるっていうの・・・.
虫歯が神経近くまで進んでいる場合,セメントなどで深い部分を埋めるのですが,歯と似通った色の材料を用いることが増えていて,「くさいものに蓋」になっていると,下の虫歯を見逃してしまうことがあります.また,神経の治療をしたところにも,硬い歯と同じ色の材料をぎゅうぎゅうつめてあるんだけど,その下で化膿してる・・・・とか,神経まで近いときは敢えて全部とりきらず,神経を温存する場合もあるのですが,そうでない取り残しはしたくないですね.きちんと,虫歯を取ったあとは,わかりやすく,敢えて,色が歯と違う色のセメントを使うとか・・・.神経を温存しつつ,きちんとむし歯をとるのも結構大変な作業です.歯科治療は精密を極めるので,本当に時間はいくらあっても足りないです.パパぁーと早くやって終わった方が上手いって思われるかも知れないですけど,丁寧にていねいに・・・やるほうが大変だと思う毎日です.ほら,このむし歯もこんなに深いんです.
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